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露草備忘録

〈火星三部作〉は『あなたの魂に安らぎあれ』と『帝王の殻』と『膚の下』(神林長平著、早川書房)で活動中。梶野少佐中心。

梶野衛青生誕祭2023折句アミシャダイまとめ

こんにちは。9月になったというのに、毎日暑いですね。台風がまた来るそうですが。
遅まきながらツイッター、現Xで去る6月23日にやっていた梶野衛青生誕祭2023で発表した、シリーズ折句アミシャダイのまとめをしとこうと思います。ツイッター、現Xが今後どうなるかわからんですからね。


というわけで、以下はツイッターに載せた折句アミシャダイと、付記のちょっとした解説を、やや書き改めたものになります。

1.蒼ざめた御馬(みま)を見たるかシャハラザード談話はつきぬ一千の夜
 「蒼ざめた馬」というのはクリスティーの同名作『蒼ざめた馬』でも有名だと思いますが、死の象徴ですね。ここでは、みが必要だったので丁寧に御馬。シャハラザード=シェヘラザードね。

2.ああ恋は緑に映ず斜脚(しゃきゃく)の暖風(だんぷう)に開く色冴えた花
 斜脚は光や雨が斜めに降りそそぐこと。全体ちょっと漢文調ですね。この花は紅の牡丹か薔薇だと思う。BGMは美空ひばりの歌う「悲しき口笛」でよろしく。

3.あなにくし観たいシーンの尺がないダイジェスト感いと口惜しけれ
 こちらは、直接的にはTVアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」第22話を観て、主人公スレッタのシーンがやっぱ少ねえだろうが!てことで作ったけど、あらゆる尺がない案件に使えるすぐれものです。

4.当てこすりみたいに言ったシャレてみた大事なことはいとど届かず
 これは間明少佐が梶野少佐との会話について、遠回しに言うとぜんぜん伝わらねえな、と思っているのを間明少佐視点で詠んだものです。どうも間明少佐はくだけた会話、こじゃれた会話と思う言い方をしてみるけど、梶野少佐には世代の違いなのか育った環境が違うからなのか伝わらないということが、けっこうあったっぽいですね。その辺については、また追い追い考えて行きたいです。

5. 当たり前ミリもないんか社会性大事なことは言いな素直に
 こちらは、上記のような間明少佐を見て私が詠んだものです。私が間明少佐に対して、まったく素直さが足らん!と無闇に厳しいだけであって、梶野少佐自身はこういうのは詠みません。私視点。

6.悪しざまに見たくはないさ遮眼帯脱着可能いいとこ取るよ
 というわけで、実際のところはそんなに間明少佐のことを悪く言いたいわけではないので。なお、これもあらゆるちょっとなあ案件に使えるすぐれものです。


明らかに4.だけ、元のより追加文が多いですが、字数制限でだいぶ削ったのを回復させたものなので、言いたいことは大差ないです。
そもそもシリーズ折句アミシャダイってなんやねんという話なのですが、五七五七七の句の上にアミシャダイという縛りで、案外いろんなことが表現できてしまうので面白いですよ。先に百景一首アミシャダイとして百首を選って「衛青」という冊子にまとめましたが、そのうち「衛青2」とか出してるかもしんないっす。


というわけで、今後もちょくちょくツイッター、現Xに流したシリーズ折句アミシャダイをまとめておこうかと思いますが、今日のところはこのへんで。
それでは。あじゅー。

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