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露草備忘録

〈火星三部作〉は『あなたの魂に安らぎあれ』と『帝王の殻』と『膚の下』(神林長平著、早川書房)で活動中。梶野少佐中心。

いわゆる一つの思考実験

KBSで現在放映中のアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の、第9話(DVD第8話)ミステリックサイン観ました。新作の笹の葉ラプソディが挟まったせいで、想定より一週間遅くなっちまったじゃねえか、という個人的な憤慨はともかく、長門有希が『膚の下』(単行本)を読んでいるというシーンを楽しみに、日々を過ごしました。
しかしまあ、確かに『膚の下』だねっ、おおっ、とは思いましたが特にそれ以上の感慨はなし。だって長門って、つまりジャム人間だから、アートルーパーと重ね合わせてうっかり感動できるほど、私の心はウブではないのですよ、残念なことに。
あ、でも、もちろん、お蔭で『膚の下』が普段SF小説(非ラノベ系?)を読まないであろう人たちのあいだでも、気持ち有名になったことは感謝してます。ただ、読むなら『あなたの魂に安らぎあれ』と『帝王の殻』を読んでからの方が良いと思うけど。


そう、お蔭をもって制作し易くなったアニメ「膚の下」の場合も、せめて『あな魂』くらいは先に…と思ってしまうのが問題なのですが、「涼宮ハルヒの憂鬱」を観ていたら解決策を思いつきました。なので再度感謝しておきます。
さて、地上波シャッフル放送が話題になった「涼宮ハルヒの憂鬱」のように、ようは「膚の下」も「あなたの魂に安らぎあれ」と「帝王の殻」とシャッフル放送してしまえばイイのです。ええ、『あな魂』と『帝王の殻』も一緒にして、祝〈火星三部作〉アニメ化というハナシですよ。
そりゃあ、若くて美形に設定できるアートルーパーの慧慈はともかく、くたびれたオッサンが主人公の第一部と第二部では、恐らくマニアにしかウケないことでしょう。ですから、シャッフル放送なんです。


ずいぶん前に考えたように「膚の下」は13話として、「あな魂」と「帝王の殻」を6話ずつ制作(6話で妥当なのか今は考えない)すれば、2クール全25話になりますね。第一話「膚の下1話」、第二話「あな魂1話」、第三話「膚の下2話」…という風に「膚の下」を隔週で放映し、「あな魂」と「帝王の殻」は間に入れていきます。
「あな魂」から放映したって観る人はたぶん少ない。でも、「膚の下」の主人公は若くて美形&ミリタリー&犬SFで引っぱっていけば、ついでに「あな魂」と「帝王の殻」をも観る確率が上がるに違いないというものです。まあ当然、なんかつまんないから「膚の下」だけ(または「あな魂」だけ/「帝王の殻」だけ)でいいや、ということもあるでしょうが。


しかしこれは、「膚の下」はともかく、「あな魂」と「帝王の殻」をどう入れていくかの構成が重要になってくると思います。普通に「あな魂」を6話やって「帝王の殻」も6話やってでは、なんかねえ芸がないし、「膚の下」はまだ中盤なのに「あな魂」はフィニッシュでは連続鑑賞中の視聴者の気分が分断されてしまいます。砂漠に遠足の回で一旦「あな魂」は放置して、「帝王の殻」を始めるとかね。いや、でも、色々あれだよなあ。
ま、そこらへんは構成のうまさに定評のある方を起用してですね、つうか「膚の下」単品だって難しいのに「あな魂」と「帝王の殻」もでは、制作難易度高ェな。2クールアニメ一本作ればいい枠で、別々のアニメ作品を三本も作るようなものです。単純に計算して制作費が三倍は要るようじゃ、どこがそんなバクチを……。え、GONZO? お断りだ!


まあ仮定の話で暗くなっていてもアホらしいので、とりあえず「怪 ~ayakashi~」のように通しシリーズ名でも考えましょう。
いやほら〈火星三部作〉では内実に合わないですから。と言って〈梶野少佐三部作〉と云うわけにもいかないわけで(当り前だ)、そこは適当に〈ロストムーン・クロニクルズ〉とか〈ムーンレス・エイジ〉とか、ああ、自分のネーミングセンスのなさがうらめしい。
三部作の新しい呼び方が欲しいのは、よく考えたらアニメ化と関係なかったりするんですけどね。
不在の月…、いやそれでは『猶予の月』みたいだし。
なんかいい呼び方ないでしょうか。

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