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先日10日にようやく『魂の駆動体』(未読・非トールサイズ文庫)を、とある新古書店で見かけて購入したとか、今1/144スケール『膚の下』私的ジオラマ構想がアツイですよ!とか、こちらのブログを書くネタはありつつ、この絵ができるまではと思って機会を逸しまくってついには晦日ですが、とりあえず絵が完成したのできました。
絵の人はバーガディシュ少尉というか、少尉になる何年か前の頃です。
絵にくっつけた6行の文字は、ヘンリー・デイヴィド・ソロー(Henry David Thoreau)の詩Men Sayです。『アメリカ名詩選』(渡辺信二訳、本の友社)から引きました。ちなみにこの本には和訳が載っていますが、あまり良いと思わなかったので原詩の方だけで。さて、来年に出す予定のバーガディシュ本のために資料読み込まなきゃと言いつつ、そのほかの小説を読みふけっているため、本当にそんな物ができるのか不安です。でもなんとかします、する予定です。しかし不安です。どうなるかはわかりません。
もしも完成しなかったら、急遽、「リチャード・バーガディシュかく語りき」ネタになると思います。でも、そんな先のことはわからないのさ。PR -
10月31日の日曜日に、予定どおりインテックス大阪のCOMIC CITY大阪81に初サークル参加しました。すでに一週間以上経ってますが、なにせ初めてのことなので少しばかり感想を書き記しておきます。ちなみに、買い物しに行くだけなら、数年前からちょこちょこです。
さて、30日の土曜日に夜を徹してなんとかページ埋めて、近所のコンビニまでコピーに走って、折って並べて、作成した「梶野ロワイヤル」を持ってインテへ向かいました。ホッチキス止めは、一般開場前にスペースでやりました。
ま、しかし1冊も売れませんでした。ぼっちサークルだから、トイレに立つ時以外は、買い物もせずにずっとスペースに張り付いてたのにい。マイナージャンルの洗礼を受けてきましたよ、ええ。やっぱり、事前の宣伝が少なかったのがいけなかったんですよね。あと、10月のインテは規模も小さいし、どうしてもはやりのマンガやアニメやゲームが強いので致し方ないですよね。(負け惜しみ)
しかし、当日何も売るものがない状態にはならなくて良かったですよ。それを回避するために10月の後半はがんばって、ほとんど残業もしないようにして、ネットも少少してはいましたがおおむねやめて、毎日深夜まで作業して、コンビニコピーにたどり着けたのですから、その段階ですでにやるべきことはやった、終った感はあるわけです。
でもまあ、「梶野ロワイヤル」がほんとうに出来上がるかどうか、ちょっとわからなかったから、あんまり宣伝しなかったんでしたよ。要するに「梶野ロワイヤル」を実際に出すためだけに、インテに参加したようなものですが、せっかく作ったんだから、どうせなら売れないとなあ、読んでもらえるだけでも良いけど。つうわけで、来年1月のインテにも参加することにしました(受かれば)。「梶野ロワイヤル」は確実として、新しい本は漫画は無理っぽいので、テキスト主体になると思います。ひょっとすると雪風本もあるかも。でも雪風目当てに来た人には、バーガディシュ少尉本をお見せする予定ですわよ、おほほ。
下は証拠写真、色が飛んじゃってるけど表紙は薄い青色だよ。 -
ちまちまと読み進めていた、積読本の『時間蝕』(1987年9月)が読み終わったのは、9月5日です。しかしもう10月も半ばです。わかりますね? 時間が蝕まれているんですよ!
と、露骨に寒い発言をかましたところで、感想いきます。例によって、あえて皮相的に、気になったところだけ書きますよ。(※ひょっとしてネタバレ注意)「渇眠」
『鏡像の敵』(2005年8月)に再収録されたものを、出版当時読んでいるはずなのですが、かなり忘れてる感がものすごいです。この永久逃亡犯と永久刑事さんの話が読みたいからと、復刊ドットコムの『時間蝕』復刊希望に一票投じることまでしたというのに、どういうことかわかりません。
それはともかく、読み返していたらうっすら思い出したりしつつ、永久逃亡犯と永久刑事というモチーフと、宇宙船のランバボンて名前は雪風の同僚のランヴァボンと表記違いの同じ名前よね、お気に入りなのかな、とかそんなまともな感想を書いてる場合じゃねえ!
というのは、某所を読んでいて目が点になったからです。該当箇所の永久刑事と永久逃亡犯の会話を抜き書きすると、
刑事:「……なぜ殺した。恋人を」(『時間蝕』p.33 l.4)、逃亡犯:「男だったよ。あいつはおれの妻を殺そうとした。だから殺ったんだ」(同p.33 l.5)「恋人という男は情報屋だった。」(同p.33 l.11)。
何だこの会話は…?!
いや、彼がバイ・セクシャルであることがどうのこうのじゃなくてね、でもさすがにこんな会話してたら、『鏡像の敵』を読んだ時に印象に残ってるはずなのに、ええっ?
と思って、ふと『鏡像の敵』の「渇眠」をぱらっとしてみたら同じところが、
刑事:「……なぜ殺した。女房の不倫相手がそんなに憎かったのか」(『鏡像の敵』p.34 l.4)、逃亡犯:「あいつはおれの妻を殺そうとした。だから殺ったんだ」(同p.33 l.5)「おれが殺った男は情報屋だった。」(同p.34 l.11)、
となっててあれれ? そりゃあ印象に残っとらんですわ、だってよくあるシチュエーションだもの。
と、己の記憶力がそこまで悪くはなかったことを喜びつつ、なぜ「渇眠」が『鏡像の敵』に再録にあたって(※)こんな変更がなされているのか、気になって気になって、もう感想文どころじゃないので、はなはだ遺憾ながらここで終わります。
ただ、逃亡犯のおれが「今度は、おれが追いかけてやる。」(『時間蝕』p.75 l.9/『鏡像の敵』p.78 l.5)、「デック。今度はおれが追う番だ」(『時間蝕』p.80 l.7/『鏡像の敵』p.83 l.8)と、刑事(デック)を想定して宣言するところは、追う者が追われる者に、追われる者が追う者になるという転換がなされるだけでなく、渇眠@時間蝕の方はなんとなく性的な意味合いを(より)帯びるようではあるなあ、などと思いました。「酸性雨」
この一編のみ、『鏡像の敵』に収録されなかったので初読になります。割とライトな推理物って感じで、こっちも刑事さんが出てくるのね。お菓子作りが趣味なので、もっとハードボイルド風になるかと思ったらそうでもなかった。(なんか論理的整合性がないなー)ただ、『ライトジーンの遺産』が連想されますね。
酸性雨というと、最近はあまり耳にしませんし、本当のところ被害等どんなものなのかなあというところもありつつ、イメージとしては全てを錆びつかせ腐食させる雨や霧というのはロマンですよね。まあよく考えたら、そんなものが本当にあった場合、家具や車とかよりもまずお肌がやられると思うから、絶対ヤだけど。
それはともかく、なんか大文字縦書きTOSHI表記が恥ずかしい。いや今これ横書きだから、そうでもなく見えるだけで、縦書きやったらKYOTOと書いてあってもなんか恥ずかしいみたいなそうゆうの。だって日本語の文章なのに。
未だにこれだけ再収録されてないのは、このTOSHI表記の恥ずかしさも関係あるような気がする。いや、諸般の事情だろうけど。「兎の夢」
「渇眠」と同じく『鏡像の敵』に収録されたものを読んでいますが、PABが出てくる以外のことを、ほとんど覚えていないという体たらく。読んでたら、まあなんとなくその理由はわかりましたけど。
だってなんかこう、女結婚詐欺師の遣り口みたいなアレがナニで。まあ、どうでもいいやその辺は。問題なのはPABです。でもこれに出てくるPABは『帝王の殻』のPABとは違って、本体は据え置き型でキーボード入出力もできる、普通にPCみたいなやつですね。
また、PABが出てくるところから『帝王の殻』とつながりがあるかに思えますが、〈火星三部作〉全体としては「兎の夢」とはまったく関係ない、いえ関係ないことにされているようです。
まあ正確には『時間蝕』の「兎の夢」がではなく、『鏡像の敵』の「兎の夢」が、ですが。というのは、兎の夢@時間蝕に出てくる主人公の名前は惟谷慈明(よしあき)となっています。その苗字の読みはたぶん「これたに」でしょう。しかし兎の夢@鏡像の敵では、椎谷慈明(しいやよしあき)とよく似た漢字に変更されています。
さて、『膚の下』をお読みの方は先刻ご承知のように、『膚の下』にも「惟」という漢字を苗字に持つ重要人物が出てきますね。ということは、「兎の夢」の主人公の名前が「惟」谷慈明であると、おそらくPABが『帝王の殻』と関係する以外は特に〈火星三部作〉とのつながりのない「兎の夢」が、「惟」の字を介して『膚の下』とも結び付けられてしまう。ということを回避するために、「惟」谷ではなく椎谷に、兎の夢@鏡像の敵では苗字の変更がされているのでしょう。
なお、慈明という下の名前につきましては、よくある人名漢字以上の意味を読み込むのは、過剰な反応でしょうから、ここでは考えません。
そういうことはともかく、ポリグロットという名前はあまり格好良くないのよねーと、今回も思いました。「ここにいるよ」
同『鏡像の敵』に収録されたものを読んでいますが、同じく内容はだだ忘れ、再読にいそしんでいたら、うっすら思い出しルートを辿りました。
で、感想ですが、子供が自分の監督下にいる時に、行方不明になったり死なれたらたまらんよなあとか、ケロ…だとどうしてカエルが連想されるのかしら、だから帰り来るなのかしらーとか、そんなことを思いました。
そんで、わりとこれ要素がそっくり『膚の下』に流れ込んでいることに気づいて、びっくりしました。大地通信や、単性族のどうたらこうたらが、「膚の下」以降の機械人が全ての機械人と意識を共有できるという、まるで『火の鳥』のロビタ化をどうやって可能にするかを説明しとるなー、という感じで。まあ、機械人については、『膚の下』においても分明にはされていませんが。
というわけで、竜と言ってもなんとなく、緑色のカエル羽付き鱗付きが良いかと思います。ではでは。
※ここでは『鏡像の敵』に再録された時点で改訂があったかのように書いているが、よく考えれば、『時間蝕』第二版以降に変更された可能性もある。「兎の夢」の主人公の名前にも同じことが言える。もしも『時間蝕』の第二刷以降があれば、だが。
今後の課題ということで一筆。(追記2010/11/08) -
今宵は中秋の名月、ということは梶野少佐の日よね(は?)と思って、ブログの更新なぞをいたしてみます。
その前に『時間蝕』がとっくの昔に読めているから、そっちの感想文書かないといけないのですが、『鏡像の敵』に再録された短篇の文章と、若干の異同がございまして、そこをおさえつつ感想もとなると、ちょっくらすぐには難しくて今寝かし中です。『鏡像の敵』再録分を読み返しつつ、そのうちあまり間を置かずにできたら、と思います。さて、中秋の名月といえば、間明少佐と梶野少佐が大尉、中尉の時に、ない月を肴にして酒を呑んだことがあるという、風流な想像(妄想)をたくましくしています、勝手に。
もうすぐ梶野中尉が大尉に昇進するという頃で、なんとなく前祝い酒のようなそうでないような。梶野中尉が間明大尉に、大尉に昇進したら一緒に写真を撮ってよと頼んだりして。
そうして撮った二人の写真を、梶野少佐は地球に帰還後、その他の昔の写真とまぜこぜに家の壁に飾ってたりして、それを子供たちが見るとなしに見憶えていて。
そんで、間明少佐(元)が梶野少佐(元)のお墓参りに来た時に、ばったり遭遇して、あ、あの人はもしかして父の古い知り合いじゃないかと気づいて――。とまあ、中秋の名月だけで、これくらいのことは出てくるわけですよ。
特にオチはないので、しからば御免。
