相生いのなごり多しき高浜ののこり多しき玉松のま幸くあれと下泣きの苛立ちいたる憎まれは安の渡りの捨て小舟(おぶね)らしくもなさにぎぎめきて別(あか)るおまえに礼は言わじと
きみ去りしのちに帰参の墓参かな下草萌ゆる野辺の片道
あいおいの
なごりおおしき
たかはまの
のこりおおしき
たままつの
まさきくあれと
したなきの
いらだちいたる
にくまれは
やすのわたりの
すておぶね
らしくもなさに
ぎぎめきて
あかるおまえに
れいはいわじと
ちょっとあいてしまいましたが、長歌です。今回もあな魂折句de長歌&反歌なので、次はあんまり関係なくって言ってたのは何やったのか。折句じゃないのはまあそのうち。
石谷少尉から堂本少尉へ。憎まれ=石谷少尉で、おまえもきみも堂本少尉のことです。
本当は、帰還後に石谷少尉が堂本少尉のお墓参りするのを詠みたかったんだけど(だからあな魂折句)、うまくいかなかったので、長歌は別離のとこだけになって、反歌で露骨にその要素を入れてみました。
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