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露草備忘録

〈火星三部作〉は『あなたの魂に安らぎあれ』と『帝王の殻』と『膚の下』(神林長平著、早川書房)で活動中。梶野少佐中心。

年表作るよ

〈梶野少佐三部作(火星三部作)〉の『あなたの魂に安らぎあれ』と『帝王の殻』と『膚の下』のそれぞれに、何年くらいの年数が開いているのか、混乱した時に参照できるようにまとめ。
まず、『あな魂』と『膚の下』との間は、『膚の下』#1でウー中尉が火星政府と地球の「契約期間は二百五十年だ」というところから、二百五十年を前提にしますよ。
もっとも、同じくウー中尉が「すでに七年が経過している」「二百四十三年後に戻ってきたとき」と言っているし、『あな魂』#23で梶野少佐が火星は「十二年ほど早くわれわれを追い出しにかかりました」と言っていますので、実際は二百五十年より短いですね。在火星実年数ならだいたい二百三十年ということに。


さて、『帝王の殻』の#5で恒巧が地球-火星間安全保障条約を「八十年近く前のやつだ」と言っていますが、これは火星年なので実際には百六十年くらい前ですね。したがって、『帝王の殻』をさかのぼること百六十年くらい前が『膚の下』の年代ですわよ。
そんで同じく梶野少佐が「…われわれが出て行くまであと百三十地球年ほどあります……あと半分くらいですが…」と言っていますね。これはちょっとわかりにくいですが、梶野少佐がこの前出動した時から百三十地球年で、それがたぶん言ってるうちに自分で気づいたのか、コンピュータか間宮大尉(ナイショモード)なんかの指摘で、「あと半分くらい」と訂正していると考えればいい。つまり地球年で百三十年の半分だと、あと六十五年くらい、幅をもう少し取ると六十年~七十年と言っているわけです。


百六十年と七十年なら足しても二百三十年にしかなりませんが、そこは記述そのものが「近く」だの「ほど」だの「くらい」だの曖昧だし、どんぶり勘定で二百五十年以内に収まっているから良しとしましょう。実年数の二百三十年にも符合しますしね。本当は二百五十年の予定なんだから、合っちゃダメですが。
というわけで、はなはだ適当かついい加減ですが、『膚の下』と『帝王の殻』の間はだいたい百六十年、『帝王の殻』と『あな魂』の間は七十年くらいで、ええんじゃないでしょうか。
図にするとこんな感じ。
←~~~~~地球-火星間安全保障条約、契約期間二百五十年~~~~~→
←(七年)『膚の下』~百六十年~『帝王の殻』~七十年~『あな魂』(十二年)→
なんだか上手くいってるように見えるけど、誤差の範囲含めてですからネ。

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