4月に、文庫版『あなたの魂に安らぎあれ』の五刷と六刷を読み比べて変更点がどうのと言っていましたが、ようやく全部のチェックが終りました。まあ、見落しは確実にあると思いますけど。
足掛け4ヶ月、うっちゃっている間に小人さんがやってくれないかとひそかに思いつつ、そんなことあるわけないので、ここ1週間でがんばって片づけましたよ。しかし、『帝王の殻』もやんないとね。
なんだか遅遅として進まなかったのは、誠元パートが辛かったからです。文庫本を2冊横に並べて読み比べ、右を向いても左を向いても真っ暗闇ダブルで楽しくない。これが、表記の改訂や書き換えられた文章があるならまだしも、ほとんど誠元パートに変更点はなく、物語の根幹だから変える必要がないと言えばそうなのですが、一体何の罰ゲームなのかと…。
その点、梶野少佐は、ほぼ全面的に微妙から大幅なセリフの変更箇所があって、すごい笑える。お蔭で対するサイ・玄鬼も、23章のセリフにかなり変更が。
ちょっと、ちょっと、そんな人たちとは思わなかったわ!(嘘)
そこはともかく、『あな魂』と『帝王の殻』の旧版同士でも存在した、ずっと放置されていた矛盾点が、『膚の下』と整合性を持たせるための改訂で、まとめて修正されちゃったのかな。意図的な、と云うか、特に修正を必要としない齟齬に関しては、そのままだったような気がしますが。
やっぱり、『帝王の殻』も読み比べた上で、『あな魂』の改訂箇所を考えるべきかもしれませんが、そんなことを言っていたらいつできるか分らないので、さくっと『あな魂』新旧比較がやれたら良いです。そのうち。
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