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先月出たSF小説のガイドブック『SF本の雑誌』(本の雑誌社)を、例によってぱらぱらっと立ち読みしてみました。
そんで、SFオールタイムベスト100企画で29位に『戦闘妖精・雪風〈改〉』が入っていたので、大森望さんと北上次郎さんの対談の該当部分あたりを斜め読み(p.6)。昔の作品はちょっとね、なら『あなたの魂に安らぎあれ』は入らないね、普通に考えたら〈雪風〉やねて、どんな理屈ぢゃ。
なにそのてきとーな流しっぷりは、〈雪風〉かて充分古いっちゅーねん。素直に〈雪風〉は第三部がそろそろ単行本にまとまるから丁度イイネ!と言っとけば良いのにサ。新しいのがええなら、〈火星三部作〉は『膚の下』にしとかはったらよろしおすえ。(似非京都弁)
無印はともかく〈改〉は2002年出版だからだよというなら、新装新版文庫の『あなたの魂に安らぎあれ』(2004年4月六刷以降)と『帝王の殻』(2004年4月二刷以降)だって、改訂増補・加筆訂正しているので新しいことになりませんか。特に『あな魂(新版)』23章の梶野少佐とサイ・玄鬼の会話シーンの改変されっぷりは、私にとって爆笑ものなんですけどね。『帝王の殻(新版)』にもあらやだアミシャダイったら冗談は顔だけにしといて、という感じの変更箇所があるんですよ。(機械人に何の恨みが…)
〈雪風〉の方がなにかと語りやすいとしても、そんな語りやすいことを語ってるだけでええなら批評家はいらんですよ。まあ、ヴィトゲンシュタインも語りえぬものの前では沈黙とか言ってますけど。自分ら〈雪風〉の方が好きならそう書きィや。(なんでそんな上から目線?)
まあ確かに『あな魂』単独や『膚の下』単独は弱いかとも思うけど、なら〈火星三部作〉ってことで良いのに。飛ばされがちが哀しい『帝王の殻』も含められるしね。私の敵は、長門有希が読んでたから『膚の下』を読みました(『あな魂』と『帝王の殻』は未読)っていう、ミーハーな人たちなんかじゃないんだから!(って、自分から敵を作るんじゃありません)

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