先日出たばかりの「SFマガジン 2009年10月号」を、例によってパラパラっと立ち読みしていました。ちょっとした神林長平特集をやるというので淡い期待を抱いていましたが、ああ期待なんかするんじゃなかった。
どうも再利用っぽい〈火星三部作〉の紹介記事や、そこに梶野少佐のかの字もないなんてことは別に想定の範囲内とはいえ、私が読みたいのは、そんなありきたりの上っ面をなぜたようなつまらない無味乾燥な文章なんかじゃないのですよ。
もっとこう、梶野少佐であるとか梶野大尉であるとか、〈火星三部作〉の時代の流れによる変容であるとか、読者は『あなたの魂に安らぎあれ』と『膚の下』が対になっていると思いがちだけれど、その実『帝王の殻』の方が『あな魂』との対関係を志向しているのだとか、肺腑にえぐり込むような刺激的な文章が読みたいです。なんか私にしか刺激的じゃないような気がするのですが、多分それは錯覚ネ。
もっとやる気を見せなさいよ、使えないわね「SFマガジン」。結局私が読みたいようなものは、私が書くしかないのか。
ところで最近『アンブロークンアロー』のお蔭で、〈雪風〉小説&OVA感想のページの閲覧数が微増になっているから、各ページにここ露草備忘録へのリンク張りをしました。
まあ私も、めったなことでは検索サイト経由で表示したページにあるリンクを踏んでみることはしませんけれど、それでも皆無ではないわけで。ひょっとしたら梶…、〈火星三部作〉への興味を喚起できるかもしれないせっかくの機会をみすみす逃す手はないですしね。
というわけで誰かこっちへ流れてこないかしら。待ってるから。
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