本当は10月に書かないといけなかったんですが、なんかいつのまにか11月ですね、どういうことなんですかね。しかももう月末だし。
それはともかく、去る10月11日12日に、今年も行ってきました京都SFフェスティバルへ。土曜日は半ドンなので、またしても本会途中からで、まともに聞けたのは「いい女vsいい女 ~スリップストリーム文学の西と東~」だけでした。こちらは前から読みたいと思いつつ、ほとんど読めてないあたりの話だったので、とても参考になりました。なんだかジャンル分けしにくいけど、変で酷い感じの、でも面白い話のことだと思いました。配布リストを参考に、バリバリ読んでいきたいところです。
そんで、合宿の「SF句会の部屋 リターンズ」、こちらが私の本命です。今年もSF俳句を事前に三句送って、がっつり参加しました。緊張していないつもりで、めっちゃ緊張していたから、思い出すだけでなんだかあれなんですが、私の三句のうちの二句(凍眠のきみを追い越す師走かな、と、待合のパズルは破壊された月)が、けっこう高評価で嬉しかったです。わりと狙い通りの意図をくんでもらえたり、さらにその上、思ってもみなかった解釈がされたりすると、自分の俳句なのに、受け手はそう思ったりするんやーってなって、とっても楽しかったです。他の人の俳句も、自分の中からは全然出てこない発想や解釈があって、すごく面白かったです。
そして今年は、SF句会の部屋だけでなく、大広間でも句会で扱う十八句に対する人気投票がされていて、実は私の二句が一位、二位に選ばれましたの、オホホホ。総投票数は33票なんすけどね。凍眠のきみを追い越す師走かな、が一位で、待合のパズルは破壊された月、が二位です。
あんまり句会では言わなかったけど、どっちも火星三部作を直接のモチーフにしていました。でも火星三部作を外して、より広い範囲の普遍的なイメージとして成立させられると思いまして。凍眠ならコールドスリープにまつわる時間のずれ、破壊された月なら月が壊れたり、なくなったりする全てのSF作品というふうに。
ただ、凍眠が冷凍睡眠の省略形だってこと、『帝王の殻』以降『あなたの魂に安らぎあれ』も新版で改訂されて凍眠になってたから(ちなみに改訂前は人工冬眠)、なんだかどこでも通じる気でいたのですが、わりとメジャーな表記でもなんでもなかったのね。知らんかったぜ…。
まあそういうことはともかく、今年もツイッターでお世話になっているにかさんや、去年お会いした方々と再会したりなんだりで、去年よりはいたたまれない感じが薄くて楽しかったです。SF句会をやっていた部屋が、次のコマでは交流部屋になっていたので、強引にSF映画に話題をもっていって、そこに来られた人たちとお話したり、持ってったペーパーを配ったりしてました。神林作品についても話して盛り上がれたので、とても良かったです。その他、大広間で自作の火星三部作同人誌を広げてたときなど、お相手してくださった方々もありがとうございました。
ちなみに下のが配っていたペーパーです。ここでまとめたことのある、折句アミシャダイと、書きかえられた梶野少佐をテーマに詠んだ短歌のまとめです。
また来年もSF句会があって、日程が合えば、ぜひとも京フェスに参加したいですね。ではでは。
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