-
私にとって『膚の下』感想は、梶野少佐への言及のある感想が良い感想で、ないのが悪い感想の二種類しかない。『あなたの魂に安らぎあれ』感想と『帝王の殻』感想も、しかり。(『あな魂』はまあ、なくても仕方がないかとも思うけど)
「梶野少佐」でキーワード検索して、トップ10にあがってくるのが、ほとんど自分のページや見覚えのあるページばかりであることに虚しい気持ちになるたびに、むしろもう検索結果一覧はオレ色に染めてやるぜ、というよくわからない前向きな気分になる。私以外がそんなにも梶野少佐に注目しないというのなら、つまり私が〈火星三部作〉本文の描写に上乗せして提出する梶野少佐イメージこそが、スタンダードでパイオニアでフロンティアたることも可能ではなかろうか。
そう、旧版『帝王の殻』の梶野少佐の過去を父親として持ち、姉がいるに違いなく、間明彊志とは少年の頃に出会い、慧慈軍曹に「アートルーパーは人間と戦うために創られたわけではない、当り前だろう」などと言えるほど恥知らずではなく、石谷少尉に対してはサンダーバードネタでからかったりするような、二度の設定変更にもセリフの大幅変更にも文句をつけずに自分の職分を全うする、愛すべき仕事人という梶野少佐が。しかし、もっと他の人が語る梶野少佐もいっぱい読みたいんだよな。一里四方に誰も住んでへんような土地で生きるのは、今更無理やねん。
PR -
そういえば、今まで〈雪風〉第三部の単行本『アンブロークンアロー』を、ここではうっかり『アンブロークン・アロー』と中黒点ありで表記していたことに気づき、まとめて訂正しときました。でも『戦闘妖精・雪風』の中黒点がビミョーな感じは私にもわかるのですが、「アンブロークン・アロー」は別に変とは思わないなあ。
てか私はどっちかというとカタカナ語は短い言葉でも中黒点で区切りたがりだし、例えば「ブルーレイ」も最初の頃は「ブルー・レイ」と書かずにはいられなかった口で、そもそも「アンブロークンアロー」の「ンア」がイヤ。これが書籍等ならデザインでちゃんと微妙にスペースが入るけど、ワードとかは全部等間隔なのが、なんでかわかんないけど気持ち悪い。自分で半スペース入れたらいいけど、わざわざ半角にしなきゃいかんのも面倒くさいのよな。
まあ、慣れたら長ったらしいカタカナ語ですら中黒点なしですすいと読めるようになるから、慣れの問題だとは思うけど、だったら中黒点あり表記も容認されていいだろうという気はする。とか考えていたら、昔ワープロを使っていた時分、妹がワープロ画面に出てくる中黒点の大きさを嫌って、わざわざ外字で一回り小さいのを作って使っていたことを思い出しました。私はそんなことを気にしたことがなかったから、ちょっとびっくりしてしまったものです。
確かに、通常の文字フォントと配置するには、自作の小さい中黒点の方がワープロ画面上はバランスよく見えると感じましたが、どうやら私はそういう見た目よりも、意味内容での区切りを重視するタイプなんでしょう。
まあ結局、人それぞれの好みの問題という、よくある結論に落ち着くわけですが。
ところで、この機会に『YUKIKAZE1 戦闘妖精』とタイトル表記すべきだったのに、ずっと放ったらかしにしてきた記事も修正しました。題名の誤表記はやっぱ良くないですよね。 -
今日は駅前の大型書店によって、秋のファンタジイ特集目当てに「SFマガジン 2009年12月号」を例の如く立ち読みしていたら、先日東京で開催されたという「神林長平+新世代作家トークショー」のテープ起こしが採録されていたので、地雷を踏みませんようにと思いながらざっと目を通してみました。
ウェブ上にはすでにトークショーに行かれた方の感想がちらほら流出しているので、まあなんとなくそうなんだろうなぁとわかっていましたが、なんで司会と新世代作家の方たちは〈火星三部作〉は『あなたの魂に安らぎあれ』と『帝王の殻』が『膚の下』に合わせて書きなおされた件について、質問してくれなかったのでしょうか。
機械人アミシャダイが月の指導者ばなしはどこに行ったのかとか(統一意識? そんなものあるわけないだろ)、地球‐月間戦争が月戦争になったのは昔の設定を単に忘れてただけなのかとか、別に第一部第二部はパラレル的存在として書きなおさなくても良かったのではとか、誰か突っ込めよ。
「ボヴァリー夫人は私だ」を華麗にスルーしつつ、そうか、あの人たちは〈火星三部作〉を新版でしか読んだことがないか、旧版『あな魂』や旧版『帝王の殻』を読んでても全然読めてない人たちなのね、と思うことにして、自分を救ってみました。
梶野少佐のための第四部。それがめぐりめぐって、私を仕合せにするかもしれません。あ、ちなみに流星群は結局見られずじまいです。残念。
-
家の近くの本屋さんに行ったら、今年は世界天文年てことで本棚に、3D球体パズルの月球儀というものが置いてあるのを見つけました。
自分でパズルを組み立てる式になっているのか、立体にするのは面白いなと近づいて見れば、地球儀や木星儀とかも一緒にあって、もちろんないハズがない火星儀は俄然家に持ち帰りたくなりました。でもそんな少年科學倶楽部みたいなことは、と思って断念。
うーん、私が欲しいのは火星や月とは本当は違って、梶…。いや、家には置く場所がないってことが一番の問題なんですけどね。掃除しなきゃ。とかなんとか考えていたら、今夜はオリオン座流星群がという新聞記事を思い出し、つい先日アニメ「DARKER THAN BLACK 流星の双子(ジェミニ)」も始まったことだしと、東の空を見上げていたのは良いのですが、ちょっと薄曇りだし首が疲れてきたので、流れ星を目撃する前に撤退。
うーん、「金カネかね!」と連呼する用意は常にできているのですが人生でまだ一度も…、じゃないや、そろそろ流れ星を生でこの目で見てみたいものです。私は天体観測には向いてないかもですが。
さて、このあともう一回トライしてみて、運が良かったらいいな。 -
某所でトリビュート本のラインナップに関するネタバレを見かけ、〈火星三部作〉がかすりもしていないことに、落ち込んだ。ヤッパリネ。
どうせそんなこったろうとは思ってたんだけどサ。それに〈火星三部作〉(のどれか)を選んだからといって、梶野少佐が出てくる保証があるわけでなし。でも、確定されるまでは梶野少佐が出てこないのか出てくるのか、どっちか分らないってのはシュレーディンガーぽくて良かったのに。それはともかく、トリビュート本がローリスクな企画だとしても、出版社が求めているのはローリターンではないわけで。〈火星三部作〉は云わば〈敵は海賊〉と〈雪風〉と鼎立するような、神林作品におけるトップスリーなのだから、そんな放っておいても売れるシリーズよりも、やや地味目な単発長編や短編集が注目される方が、企画の趣旨にかなうということなのだね。
と、理屈をこねて心を落ち着かせようと思ったら、「敵は海賊」が選ばれてるじゃねーか。んだよ、〈敵は海賊〉がイイなら〈火星三部作〉だってイイでねぇのよ。ああもう、がっかりがっかり、どうして誰も月戦争(地球‐月間戦争)に挑戦しようとは思わないのかしら!(無茶云うな)なんつっか、書き手が8人て少なすぎるんじゃないの。せめて12人くらいは欲しいところだよ。私は「甘やかな月の錆」とか『過負荷都市』とか『Uの世界』とか『機械たちの時間』なんかも入ってたらなと思う。なぜこれらの作品が良いかは、もう細かいところを忘れているから省略するけど、一体8人というのはどこから来たんだ、て云うか積読にしまくってるのが三つもあるがな(読めよ)。
それにしても、こういう言い方なんだけど、小説家がよくまあ自分の尊敬している作家なんてものをしゃあしゃあと公言できるよなあと思う。恥ずかしくないのかしら。(色々がっかりしたからって矛先を向けるんじゃありません;)とりあえず、図書館から『アンブロークンアロー』が届いたという知らせが一向にこないうちに『狐と踊れ』は読み終わったので、次は『七胴落とし』に挑戦だよ。なんかいつも三日月返しにあうの~、とか言ってる場合じゃなかった。てか、うちの図書館はそんなに予算がないの……?
