忍者ブログ

露草備忘録

〈火星三部作〉は『あなたの魂に安らぎあれ』と『帝王の殻』と『膚の下』(神林長平著、早川書房)で活動中。梶野少佐中心。

あこがれの長歌5

手探りに息吹やまぶき折りとりて茨(うばら)柴垣乗り越えて髪に挿したる来復の花の香りにだくめくも得たり賢し野薊の標のもとに立ちて歩まん


手折りたるその花を挿し歩み去るわれはここには戻りはしない


連日のあな魂新旧比較に疲れてきたので、ちょっと息抜きに長歌&反歌です。特にツイッターに流してないものです。『帝王の殻』と『膚の下』の折句ですが、内容は特に関係なく作ってみました。
とは言え、なんとなく慧慈視点に読めなくもない感じにはしてあります。
やまぶきが漢字の山吹ではないのは、ツワブキ(石蕗)の別名もヤマブキ(山蕗)と言って、それにかけてあるからです。ツワブキの花言葉は「困難に負けない」、ヤマブキ(山吹)は「崇高」、アザミは「独立」です。そして、もし慧慈視点の歌とすると、野薊は実加を表しています。が、別に慧慈視点でなくてもいいです。だくめくは胸がどきどきすることです。ようするに、何か囲いから出ていく歌だと思ってもらえればいいです。


てさぐりに
いぶきやまぶき
おりとりて
うばらしばがき
のりこえて
かみにさしたる
らいふくの
はなのかおりに
だくめくも
えたりかしこし
のあざみの
しるべのもとに
たちてあゆまん

拍手

PR

コメント

コメントを書く